源空寺 (京都市) (Genku-ji Temple (in Kyoto))
源空寺(げんくうじ)は 京都府京都市伏見区瀬戸物町にある、浄土宗の寺院である。
詳しくは宝海山法然院源空寺と称する。
法然上人二十五霊跡第15番。
歴史
源空寺は、寺伝によれば、蓮乗房忍空が住持する草庵だった。
忍空は当初法然の「選択集」を非難したが、後に後悔して、専修念仏を行じていた。
法然63歳の時、奈良市東大寺の大仏殿、再建落慶供養の導師を努めた後、帰途、忍空に請われるままに、宿泊し説法をした。
それを聞いた木幡の里の人びとは涙を流し、念仏の教えに帰依した。
人びとが法然の御影を欲しがったので、法然は、書写して法語を書きためておいた紙を用いて、「張貫の御影」を作り、忍空に与えた。
建久6年(1195年)、忍苦は草庵を念仏道場に改め、御影を安置した。
慶長17年(1612年)幡随意が徳川家康に願い出て、当地に移転した。
その後、嘉永元年(1848年)に火災で焼失している。
伽藍
山門・・・二層の鐘楼門、伏見城の遺構とされる。
境内・・・芙蓉、ムクゲ、彼岸花が咲く。
寺宝
円光大師座像
阿弥陀仏立像
張貫の御影
朝日大黒天像・・・豊臣秀吉の持念仏で、伏見城の巽櫓(たつみやぐら)にあったものとされる。
出世大黒天ともいう。
愛染明王像
即一六躰地蔵
第十五番御詠歌
「一声も南無阿弥陀仏と言う人の はちすの上に上らぬはなし」
所在地
京都府京都市伏見区瀬戸物町745